価値のチカラ/価値観は変えられる
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価値観に合わない仕事はできないのか

「価値観とマッチングシステム」でも書いた通り、企業や職業を選択する際には、自身の価値観と企業の価値観がマッチしていることが、とても重要でした。価値観が合うからこそ、ストレスなく同じベクトルを保ったまま仕事を続けられるのです。
では、自分にとって価値観の低い仕事はできないのでしょうか。企業の視点で考えると、価値観の合わない従業員とはこのままずっとベクトルを合わせられないのでしょうか。

価値観が伴わずに悩むケース
価値観の相違により悩むケース

本ページでは、価値観はどのように身につくのか、変えるにはどうすればよいかについて触れていきます。

価値観はいつ作られるか

「仕事の上で大切にしたい」と考える価値観はいつ頃生まれるのでしょうか。某大手転職サイトの求職者向けアンケートによると、「仕事において、同僚や上司と価値観の相違が原因で失敗したことはありますか?」という質問に対して20代で31%、30代で47%、40代で58%、50代で50%の人が、「Yes」と回答していました。このアンケートを見ると20代だけが価値観の相違による失敗の比率が低くなっていることがわかります。価値観の相違を感じるということは、仕事をする上で大切にしたい価値観が明確になっているからだと考えると、20代では失敗するほど明確な価値観が定まっていない人が多いのでないかと推測できます。
このことから、仕事における価値観は30代ごろに形成されているのではないかと考えられ、新規学卒者以上に転職者にとって価値観の一致が重要であると言えます。

価値観はどのように作られるか

それでは、価値観はどのように作られるのでしょうか。以下に当社が使用している価値観の形成モデルを用いて事例をご紹介します。

価値観の形成モデル

例えば営業マンのAさんが、売上目標を100万円、そのための新規訪問件数を20件と設定したとします。(①出来事の発生)。出来事が発生するとこれに対して行動を起こそうとするのですが、行動の質と量を決定するのは、内定要因と外的要因です。内的要因には自己概念などがあり、営業が得意かどうか、好きかどうかなどの理由で行動の質と量が変化します。外的要因は、営業を行うのに必要な設備や制度が揃っているか、相談する相手はいるかなど自身ではどうにもならない要因を指します。これらを踏まえてどう行動するか意思決定をします(②意思決定の要因)。
そして、意思決定要因に基づき行動を起こします(③行動)。行動を起こすと結果が明確になります。結果には、売上金額や訪問件数は達成したかという主要な結果と、それに伴って営業力が身についた、上司に褒められた、社内で何番目だったかなどの副次的な結果があります(④行動に対する結果)。
結果が明確になるとAさんは結果に対する意味づけを行います。結果にはいろんな要素がありますが、価値観や信念に基づいて結果の重要度を評価するわけです(⑤結果に対する意味づけ)。たとえば、能力が身についたことや営業を通じていろんな人と出会えたことを重要視すれば、「成長」や「出会い」の価値観が満たされたと感じられ、逆に目標に対して80万円しか売り上げられなかったことを重要視すれば、「達成」の価値観が満たされないと感じるかもしれません(⑥価値観の形成)。
こうして形成された価値観は、次の出来事に対する意思決定のための内的要因にストックされていくのです。

価値観を変える方法

価値観を変えるには、上述のプロセスの「⑤結果に対する意味づけ」を変えることが重要です。ご説明したとおり、結果には主要な結果のほかに多くの副次的な結果が隠れています。
例えば、売上目標の達成率ばかりに気を取られていると「達成」に関する価値観が高まっていきます。視点を変えて、多くの人に出会えたことや達成するためにテレフォンアポイントを継続的に行ったことに価値を感じられれば、違った価値観が高まるかもしれません。
価値観を変えるポイントは、この意味づけを丁寧に行って、行動に対する結果のうち自分が身につけたいと感じる価値観に関するものは何かを考えることです。
そして、次回に目標を立てる時、身につけたい価値観を意識した目標設定を行います。「チャレンジ」という価値観を身に付けたい場合は、売上目標のほかにプレゼン資料や営業方法の変更にチャレンジする目標を盛り込むことで、「チャレンジ」について考える機会が増えます。「チャレンジ」に関する結果を意識することができるというわけです。始めは、普段意識しない価値観を意識するので、ストレスを感じることがあるかもしれませんが、継続することで特定の価値観を身につけることができます。

価値観を変えるためのプログラムは、求職者向けには当社主催の職業訓練があり、企業向けには理念型経営導入コンサルティングがあります。一人で変えることが難しいと感じる方は、当社のキャリアコンサルタントや経営コンサルタントができるまでお手伝いいたします。

最後に

ここまで長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。価値観によるマッチングは、近年では「共感転職」という名称で浸透しはじめ、大手転職サイトでも徐々に取り上げられるようになりました。このたび、このマッチングシステムを全国に先駆けていち早く導入できましたことを心から誇りに思います。
今後、当社では、さらに求職者様と企業様に満足いただけるサービスを展開する予定でございます。
まずは、会員登録をして当ホームページを自由に利用してみてください。